Wednesday, December 5
夕ごはんはたらこと水菜のパスタ、グリーンリーフと玉ねぎとパプリカのサラダ、ピクルス、赤ワイン。最近、ビールよりワインを飲みたい。
きょうから私的ゼミを始めることにした。初回はベンヤミンさんを取りあげることに決めて、ベンヤミンさんが何を言っているのか正確に理解することおよびそこから可能な限り学際的に知識を拡げていくことが目標なわけだけれど、どうなんでしょうこのゼミは。手はじめに選んだテキストは『複製技術時代の芸術作品』(ヴァルター・ベンヤミン/著、高木久雄他/訳、佐々木基一/編集解説、晶文社)から「複製技術時代の芸術作品」。鉄板テキストとして初回にふさわしい。20回くらいかけてやる予定。
私的、極私的、私的、極私的、ゼミ、ベンヤミン、嗚呼、ヤァヤァヤァ。
Friday, December 7
銀座へゴー。メゾンエルメスで「エルメス・エディター『影の色』 杉本博司展」、gggで「テセウス・チャン:ヴェルク No.20 銀座/THE EXTREMITIES OF THE PRINTED MATTER」、資生堂ギャラリーで「ブラジル現代写真」展を鑑賞。夜、銀座で焼鳥、ビール。なんだか今年はとりわけ銀座のイルミネーションが素晴らしく思えるのだけれど、ほかがどうなっているのかわたしはほとんど知らないではないか。
Saturday, December 8
表参道へゴー。エスパス・ルイ・ヴィトン東京でエルネスト・ネト「Madness is part of Life」、ときの忘れものでジョナス・メカス「ノート、対話、映画 出版記念展」、RAT HOLE GALLERYでモニカ・ボンヴィチーニ「Off the Grid」、Paul Smith SPACE Galleryで立木義浩「小女 – 小女が島々に溶け、自然そのものになった気色 – 」を鑑賞。
エルネスト・ネトの展示は実際に体験できるもので、ギャラリーのサイトのテキストによれば
これは連作『Balanço(ブランコ)』に属する彫刻です。膜(スキン)と細い通路(キャットウォーク)で構成されています。この通路は宙吊りになっており、人はその上を歩いたり、そこに座ったり、寝転んだりできます。
とある。天井から宙吊りにされた網のなかにはプラスティックのボールがぎゅうぎゅうに詰め込まれ、これがうねうねと続いて通路となりそこを歩けるようになっている。挑戦してみたらばあまりの歩きにくさに可笑しさがこみ上げてきて思わずケラケラ笑ってしまう。大きなガラス窓からは東京の街が床から数センチ浮上した状態で望むことができて、それだけでもいつもの景色が一変する新たな感覚を獲得できるけれど、じぶんの身体の重さというものにあらためて気づくことで自らの内実に意識が向かう驚きもある。それにわたしは高いところがけっこう好きなのだった。
合間に久しぶりのomotesando koffeeで休憩。寒い季節、あの小さくも情緒あふれる庭で温かい珈琲と美味しい洋菓子をいただく愉しみ。帰り、青山ブックセンターに寄って『きのう何食べた?』第7巻(よしながふみ/著、講談社)、『なんらかの事情』(岸本佐知子/著、筑摩書房)、「KINFOLK」、葛西薫のカレンダーを買う。
Sunday, December 9
年内最後の美容院(おそらく)のあと、クリスマスツリーとオーナメントを物色。夜はグリーンリーフとサニーレタスとコーンのサラダ、カリカリベーコンと水菜のサラダ、キムチ、ビール。