Saturday, May 19
木曜、金曜と体調不良で朝から晩まで、ほとんどの時間を寝て過ごした。5月は大好きな季節だけれど、このところ15年くらい、決まって体調を崩す月になっている。あまりに陽気が気持ちよくて、そのことをわすれていた。香しい風が吹きわたる、滴る緑を映した青い空をベッドのなかから見あげるのは最初の頃は悲しくて仕方なかったけれど、最近はそうでもない。まあいいかという感じ。きょうは銀座と六本木のギャラリーに行きたかったのだけれど、まだ本調子ではないためあきらめた。それでも、昨日までに比べて格段に気分がいい。3日ぶりに5時台に起きた。
朝ごはん、ブルーベリーのベーグル、バゲット、じゃがいもと玉ねぎとベーコンのスープ、珈琲。処方してもらった薬は白と橙色のカプセルで目に美しい。
二杯目の珈琲を飲みながら読書。休日の朝ごはんの直後に本を読むとうつらうつらしてしまうことが多いけれど、珈琲のせいか眠くならない。と思ったけれどきっと2日間よく眠ったせいだ。『偏愛の文学』(ジュリアン・グラック、白水社)を読了。ジュリアン・グラックの本は絶版になっているものが多いので、図書館から絶版になった本をちびちび取り寄せて読んでいる。もう少し読んだら、先日水声社から出た『別冊水声通信 ジュリアン・グラック』をもう一度じっくり読もうと思う。
昼食はつけ麺、烏龍茶。にんじんを蒸し、かぼちゃを煮て、ポテトサラダをつくって冷蔵庫にしまいながらポテトサラダをつくると幸せな気分になることに気づくが、それはつまりじゃがいもを扱うと幸せな気分になるということかもしれない。
もうほとんど体調が回復したので夜は古河庭園にライトアップされたバラを観に出かけた。
Sunday, May 20
神奈川県立近代美術館葉山にて発狂するくらい好きな画家である須田国太郎の展覧会「須田国太郎展 没後50年に顧みる」を鑑賞。鎌倉に移動して、ミルクホールでビーフストロガノフ(新しいメニューだそう)とアイスコーヒーをいただいてから神奈川県立近代美術館鎌倉にて「石元泰博写真展 桂離宮 1953,1954」を観る。庭の池を眺めてから神奈川県立近代美術館鎌倉別館まで足を伸ばし、「柚木沙弥郎展」も観た。小町通りに移転してしまった4cups+dessertsのカフェBiscuitでプリンとアイスティーのおやつ。人通りの少ない道に面した、まさに“いい風合いの”という形容がぴったりだった、少し色あせたような室内の色が大好きだった、移転前のお店を本当に気に入っていたので、ちょっと残念。新しくなったお店で、今度はランチを食べよう。