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Monday, June 4

資料の整理に追われて生活への集中力がやや散漫に。ラテンアメリカ強化政策施行中の岩波文庫から、ホルヘ・ルイス・ボルヘス『汚辱の世界史』(中村健二/訳)。夜、明太子と小松菜とオリーブオイルを和えたパスタ、ベビーリーフとコーンとミニトマトのサラダ。

Tuesday, June 5

「国立新美術館」でのセザンヌ展の復習として、メルロ=ポンティ『眼の精神』(滝浦静雄、木田元/訳、みすず書房)。夜、白米、油揚げの味噌汁、パプリカと玉葱の中華風炒め、塩辛、トンカツと蟹クリームコロッケ、ビール。

Wednesday, June 6

『みすず』6月号(みすず書房)より。

小説を書く者にとっても読む者にとっても不幸は、小説という形があまりにもありすぎることなのではないか。書く者たちは、ただ書きたいのではなく、「小説を書きたい」と思ってしまう。読む者たちは小説としての構成を考えたり意味を考えたりすることが小説を読むことであって、書かれつつある時間の中に身を任せることなど想像もつかない。小説が運動を欠いた固定したものとなる。(保坂和志「試行錯誤に漂う」)

Thursday, June 7

会社で残業、自宅で資料の整理。

Friday, June 8

会社で残業、自宅で資料の整理、ふたたび。

Saturday, June 9

午前中はラジオを聴きながら資料の整理に精を出し、午後は沛然たる雨のなか銀座へ。「港千尋 旅の色、色の記憶 フランスのパレット」(MMFギャラリー)を鑑賞ののち、「ヱビスバー銀座コリドー街店」で乾杯。

Sunday, June 10

行こう行こうとしながら実行に移さずにいた近所のカフェ訪問をようやく実現。ようやく資料の整理に目処がつく。夜、蛤と水菜のパスタ、チーズ、赤ワイン。