Monday, August 30
暑さと湿度が酷くて身体が怠くなる。もはや日本の夏は人間が出歩く世界ではない。読書。A.J.P.テイラー『ハプスブルク帝国 1809-1918 オーストリア帝国とオーストリア=ハンガリーの歴史』(倉田稔/訳、ちくま学芸文庫)を途中まで。夕食、トマトとバジルのモッツァレラパスタ、ビール。
マクロ的考察を必要とする問題にかんして、人間の生死がその主題となるような場合には、余程繊細に論じないとマクロ的に語ること自体が非道な印象を与える。真っ当な繊細さを抱えて生きているかぎりミクロ的視点に蓋をするのは難しいので、マクロ的な分析を堂々と語るにはそれ相応の鈍感さが必要かもしれない。
Tuesday, August 31
読書。『図書』9月号(岩波書店)とA.J.P.テイラー『ハプスブルク帝国 1809-1918 オーストリア帝国とオーストリア=ハンガリーの歴史』(倉田稔/訳、ちくま学芸文庫)を読了。夕食、ハムとトマトときゅうりと卵焼きをのせた冷やし中華、ビール。映画。『二人の世界』(松尾昭典/監督、1966年)を見る。
Wednesday, September 1
九月突入とともにまるで夏が終了したかのような天候。読書。レスリー・M・M・ブルーム『ヒロシマを暴いた男 米国人ジャーナリスト、国家権力への挑戦』(高山祥子/訳、集英社)を読む。夕食、鶏肉とソーセージと野菜(トマト、茄子、ピーマン、玉葱、人参)のコンソメスープ、ビール。映画。『その壁を砕け』(中平康/監督、1959年)を見る。
Thursday, September 2
雨。肌寒い。会社に置きっぱなしだった春夏用のジャケットを羽織って帰る。読書。ライプニッツ『モナドロジー 他二篇』(谷川多佳子、岡部英男/訳、岩波文庫)を読む。夕食、チキンピラフ、オニオンスープ、ビール。映画。『黒い傷あとのブルース』(野村孝/監督、1961年)を見る。
Friday, September 3
菅義偉が自民党総裁選に立候補せず、内閣総理大臣を辞めるとのこと。コロナ対策に専念するため総裁選に出馬しないといっているらしいが、それはまた意味不明な理由である。「犯人は意味不明なことを述べており」との警察発表を思い泛かべてしまうほどに珍妙な回答である。もしかしたら菅義偉は実は無類のハルキストで、村上春樹にラジオで貶されたことに意気阻喪して首相の座から降りる決意をした可能性を勝手に想像する。
読書。『みすず』9月号(みすず書房)を読む。夕食、白米、豚肉と小松菜と豆腐のだし煮、五目豆、ブロッコリーのおかか和え、大根ときゅうりの糠漬け、ビール。
Saturday, September 4
雨模様。毎週木曜日に『週刊読書人』(読書人)は郵便受けに届くが、土曜日の朝に珈琲を飲みながら新聞を読む感じで目をとおすのを習慣にしようと寝かせておくも、早朝から不愉快な仕事をしなければならず午前中が潰れる。近所の図書館で本の返却と貸出をすませてから、スーパーマーケットで食材を調達。昼食、焼豚と九条葱と生卵をのせた醤油ラーメン。午後は読書。山本貴光『記憶のデザイン』(筑摩書房)を読む。夕食、白米、辛子明太子、絹ごし豆腐とほうれん草の味噌汁、真鯛の刺身、大根のつま、鮪のたたきと小葱とわさび、大根ときゅうりの糠漬け、ビール。夜の読書、石沢麻依『貝に続く場所にて』(講談社)を途中まで。芥川賞受賞作品というものを久方ぶりに読む。
Sunday, September 5
曇天。朝食、目玉焼き、ベビーリーフとベーコンとトマトのサラダ、ミルクブレッドとバター、ヨーグルト、アップルパイ、珈琲。朝の読書、石沢麻依『貝に続く場所にて』(講談社)を読み終えてから、木宮正史『日韓関係史』(岩波新書)に目をとおす。
外出。異物混入でおなじみの武田/モデルナの新型コロナワクチン接種二回目。モデルナ接種マジョリティとおなじように副反応で発熱するかどうか。
自宅に戻って昼食。素麺、茗荷と小葱と生姜の薬味、枝豆、焙じ茶。読書。『大正史講義』(筒井清忠/編、ちくま新書)を読む。夕食、白米、辛子明太子、霜降りひらたけと玉葱の味噌汁、鯵のひらき、人参しりしり、茄子とピーマンの味噌炒め、しめじと海苔の炒めもの、ほうれん草の海苔和え、きゅうりの糠漬け、焙じ茶。
今週Spotifyで聴いたもの。
– No Sun / Nite Jewel, 2021
– The Best Of The Platters / The Platters, 1995
– Sarah Vaughan’s Golden Hits / Sarah Vaughan, 1958
– Different Kinds of Light / Jade Bird, 2021
– Gold / Connie Francis, 2006
– Can’t Stop The Dawn / Eleni Drake, 2021
– Come Softly To Me: The Very Best Of The Fleetwoods / The Fleetwoods, 1993
– Screen Violence / Chvrches, 2021
– Vision of Light / Ishmael Ensemble, 2021
– Private Space / Durand Jones & The Indications, 2021
– Any Shape You Take / Indigo De Souza, 2021
– How Long Do You Think It’s Gonna Last? / Big Red Machine, 2021
– SINNER GET READY / Lingua Ignota, 2021
– Structure / Water From Your Eyes, 2021
– If I Can’t Have Love, I Want Power / Halsey, 2021
– Harping on a Tune / Dorothy Ashby, 2021