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Monday, June 15

就寝前にぼうっとInstagramを見ていたらクリス智子のインスタライブが始まったので、おっ、と思い見に行ったら、クリス智子がまだインスタライブについてちゃんと理解していなくて、本人の自覚がないままに始まってしまって見に来た人たちにつっこまれる、という様相を呈していて可笑しかった。そのままわたしも1時間インスタライブを楽しんだ。自宅の様子も少し映ったのだが、さすがクリス智子のお家、とっても素敵であることが見て取れた。わたしも好きな絵や写真を額装したいな。

Tuesday, June 16

アップリンクの元従業員が同社代表の浅井隆をパワハラで告発。若かりし頃にほんのちょっとだけ映画業界をかじったわたしには言いたいことがそれなりにある。告発した元従業員たちの勇気を称えたい。その勇気が報われることを望む。

Saturday, June 20

先日、新しい花切り鋏を新調したので、嬉しくて朝日のなかで写真を撮る。鋏の写真を。

竹橋の東京国立近代美術館で「ピーター・ドイグ展」を鑑賞する。ピーター・ドイグの絵は、現実に立脚していながら少しだけ異世界に通じているように見えて、その道を辿っていくともう簡単にこちらの世界には戻ってこられないように思えて、その匙加減に目を見張る。大変に素晴らしかった。画集も購入したので家でじっくり眺めよう。個人的に好きな作品はたくさんあるけれど、中でもユニテ・ダビタシオンが木立越しに描かれた《コンクリート・キャビンII》が最高でしばらく目が離せなかった。「収蔵作品展 MOMATコレクション」、「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」も観る。

Sunday, June 21

夏至。結婚して、以前にも増して早起きになったわたしにとって、夏至の日は決定的な意味を持っている。きょうから刻々と、愛してやまない明け方の時間が削り取られて、夜の時間にまわされていく。世間で夏といえば7月8月のことだろうが、夏至が過ぎると夏が終わったどころかもう今年も終わりだという気がする。でも今年が終わる前にまた冬至というプレゼントがある。冬至を境に、また朝の時間がじりじりと増えていく。

近所の商店街に買い物に出て、花屋でドウダンツツジ、ソリダゴ、黄色のバラ、芍薬を買う。

ハムとツナとコーンとサニーレタスとチーズのサンドイッチと珈琲のお昼を食べながら、『パリのランデブー』(エリック・ロメール監督、1994年)を鑑賞。不倫中の恋人たちの会話で、男性が女性に、僕の家に遊びにおいでよと誘うと、女性が

「1回は行くわ でも2メートルは離れてて」

と答えるの、2020年の世相を先取りしている。