Saturday, August 5
成田ーワルシャワ
午前3時に起きる。きょうからポーランド旅行。
3年ぶりの成田空港。旅行とは“待つこと”の連続だ。まあ主に交通機関においてだけれど、その“待つこと”、何を待っているのかって言ったらその先に待つものはすべて“旅行という名のレジャー=遊び”であり、つまるところ旅行って待っている間も遊びの一環でありすべてが遊びなのだな、それって本当に贅沢なことだな。などとまとまりのないことをつらつら考える。
10時20分発のLOTポーランド航空ワルシャワ行きに乗り込む。搭乗前、記念にボードの行き先や時刻を写真に撮っていたらほかにも撮っている人がいっぱいいた。2016年1月14日に成田ーワルシャワ直行便がついに誕生して、感慨深い人も多いだろうな。団体旅行客が多いけれど、わたしたちのように個人旅行客もちらほら。往路は、エコノミーとビジネスの間だけれどまあエコノミーに毛が生えたような「プレミアムエコノミー」という席を取った。最初の食事はビールとスナックの軽食。ポーランドのビールでわたしが飲んだことあるのが、ŻYWIEC、TYSKIE、OKOCIMの3つで、どれも、とても美味しいが、この旅ではまだ飲んだことのないビールを必ず飲もう。機内食では、まずはŻYWIECを飲んだ。食事は陶器のお皿に入って提供された。洋風メニューを選ぶ。メインに“牛肉のフィレ、公爵夫人のジャガイモ、きのこソースと茹で野菜”とある。
飛行機の中では、いまどこを飛んでいるかの地図だけ見て入れば幸せだ。これと言って特に何もしなくて、iPhoneの中の不要な写真を削除したりしていた。目的地に近づく。どこまでも平坦でのっぺりしたポーランドの国土が好ましい。
同日14時30分、ワルシャワ・ショパン空港に到着。快晴。ポーランド! 12年ぶり、人生2度目のポーランドである。またこの場所に来れたなんて、なんて嬉しい。今回の旅もどうぞよろしく。空港内のバス乗り場を示すバスのイラストが可愛くて、たくさん写真を撮ってしまう。外国に降り立つとやはり匂いが違う。いろいろなものが混ざり合った大気の匂い。空港から電車に乗ってワルシャワ中央駅まで出る。空港から街中に移動する電車の中で驚いたのは子どもたちの変化だ。12年前は子どもたちの視線が本当に凄かったのだ、ぽかんと口を開けてわたしの顔に釘付けになる子どもがほとんどだった。当時はまだまだ東洋人というものがめずらしかったのだろう。それが今回は、向かいの席に座った子どもたちはまったくといっていいほどこちらに関心を示さない。たった12年なのか、されど12年なのか。この変化には妙に感心してしまった。
ワルシャワ中央駅に到着。ワルシャワ。いい響き。ガラスに密接してみっちり商品が並んだキオスクがめちゃめちゃ懐かしい。写真を撮りまくる。ポーランドは思っていたよりすごくすごく暑かった。やはり8月上旬だと東欧でもこれほど暑いのか。ポロニア・パレス・ホテルにチェックイン。夕食まで時間もあるし、天気もいいしで、まずは文化科学宮殿へ。展望台に上り、ワルシャワの街を眺める。大通り沿いには大きな商業施設が建ち、ZARA、MANGO、Flying Tigerの看板が見える。駅前の広場も整備されていて綺麗だ。12年の間にこの街はめざましい変化を遂げていた。
帰りに中央駅の観光案内所で電車・トラム・バスの路線図をもらおうとしたらどうやらそのようなものはないらしく、驚いた。駅構内に、12年前にわたしが可愛い可愛いと騒いだてんとう虫のイラストがアイコンとなっている、スーパー「Biedronka(ビエドロンカ)」があった。てんとう虫のデザインがさらに可愛くリニューアルされていて感動である。可愛い可愛い。またまた写真を撮りまくる。あとやはりブームなのか、寿司バーはそれなりに目についた。ホテルに戻って眠る。