
Monday, December 22
冬至。朝食、目玉焼き、豚肉の塩胡椒炒めとマスタード、サニーレタスと紫玉葱とブロッコリーとトマトのサラダ、キャロットラペ、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。
読書。柄谷行人『トランスクリティーク カントとマルクス』(岩波現代文庫)を再訪する。出勤時、玄関の扉を開けると、風が吹き荒ぶ。昼食、弁当。夕食、しらすを添えた鶏肉とキャベツと玉子の炒飯、サンペレグリノ。
筑摩書房のPR誌『ちくま』1月号と、「Amazon」で注文した有吉佐和子『女二人のニューギニア』(河出文庫)が、郵便受けに届く。有吉佐和子の『女二人のニューギニア』は、2023年に河出書房新社から文庫で刊行されたもの。「日本経済新聞」の書評欄にあるコラム「半歩遅れの読書術」で、岸本佐知子が本書を紹介していたのを目にし、面白そうなので読んでみるかと思いつつ数日放置したら、「Amazon」で検索するも在庫切れで法外な値段をつけた古本が乱立しており、地元の図書館で調べてみるも大量に予約が入る事態になっている。他に理由が見当たらないので、「日本経済新聞」で岸本佐知子が紹介した影響と見るべきなのだろうが、いまでも新聞という古風なメディアに多少なりとも波及力が残っていることに驚く。さらに数日寝かせてから「Amazon」で検索すると、在庫が補充されたようなので、購入ボタンをクリック。
「一保堂茶舗」の大福茶を飲む。『メトロミニッツ ローカリズム』1月号(スターツ出版)と『SALUS』1月号(東急)を読む。
Tuesday, December 23
洗濯。朝食、目玉焼き、豚肉の塩胡椒炒めとマスタード、サニーレタスと紫玉葱とブロッコリーとトマトのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。
読書。柄谷行人『トランスクリティーク カントとマルクス』(岩波現代文庫)のつづき。昨日までに「カント」の部を読み進めたので、本日は「マルクス」の部に目をとおす。Webサイト「じんぶん堂」で連載していた「私の謎 柄谷行人回想録」によれば、本人が久しぶりに『トランスクリティーク』を読み返した感想は、「難しい本なので辟易した。こんなものを本気で読む人がいるのかな」とのこと。2001年の単行本刊行時、大学生時分だったこちらもよく読んだものだと思う。
昼食、弁当。夕食、竹輪と白菜を添えた温かい饂飩、サンペレグリノ。読書。柄谷行人『世界史の構造』(岩波現代文庫)を読む。「一保堂茶舗」の茎焙じ茶を飲む。
Wednesday, December 24
重苦しい雨模様。朝食、目玉焼き、豚肉の塩胡椒炒めとマスタード、サニーレタスと紫玉葱とブロッコリーとトマトのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。
読書。柄谷行人『世界史の構造』(岩波現代文庫)を読む。昼食、弁当。残業。夕食、「sakana bacca」のばらちらし寿司、「一保堂茶舗」の茎焙じ茶。
単館系の映画作品がインターネット配信に揃う、「ザ・シネマメンバーズ」のサービスが終了してしまうとの報せが届く。所有するDVDやBlu-ray以外で、映画鑑賞の選択は「ザ・シネマメンバーズ」に依存する状況が続いていたので、これからの映画との付き合い方を再考しなければならない。
Thursday, December 25
降誕祭。有給休暇を取得する。朝食、目玉焼き、鶏ハムとスライスチーズを挟んだホットサンド、サニーレタスと紫玉葱とブロッコリーとトマトのサラダ、キャロットラペ、ヨーグルト、珈琲。
頭痛に効くと処方された朝夕の食事後に服用する「インフリーSカプセル」は、痛みが和らぎだしたら一日一回に変えて、痛みが治ったら残りの錠剤は処分してよいと医者から告げされていたが、予想どおり服用中に完治することはなく、薬は最後まで飲み切ることに。
「LOB COFFEE HOUSE」の豆で淹れた珈琲と「文明堂」のカステラ。読書。山形孝夫『聖書物語』(岩波ジュニア新書)を読む。
外出。都心に出る。東横線で渋谷駅下車。午前10時開店の「渋谷スクランブルスクエア」で買い物。「ハンズ」で蛍光ペン、「marimekko」でミトン、「ÉCHIRÉ PÂTISSERIE AU BEURRE」でサブレグラッセとカヌレ、「紀ノ国屋」でノンアルコールスパークリング(Luscious Jus De Raisin Petillant Premium)、「PARIYA」で苺のショートケーキを買う。午前11時開店の「渋谷ヒカリエ」に移動して買い物のつづき。「LE PAIN de Joël Robuchon」でバゲットとバタール、「RF1」で奥州産あまに鶏のもも肉ローストを買う。
帰宅後、サラダ(茹で卵、サニーレタス、紫玉葱、コーン、オリーブ、トマト、ブロッコリー)を準備して、昼過ぎから昼食兼夕食。「沢木耕太郎~MIDNIGHT EXPRESS 天涯へ 2025」(J-WAVE)を聴く。
夜、「ÉCHIRÉ」のカヌレと「一保堂茶舗」の紅茶。読書。坂口ふみ『〈個〉の誕生 キリスト教教理をつくった人びと』(岩波現代文庫)を読む。魚喃キリコが昨年の暮れに他界していたことを知る。
Friday, December 26
朝食、目玉焼き、豚肉の塩胡椒炒めとマスタード、サニーレタスと紫玉葱とブロッコリーのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。
読書。坂口ふみ『〈個〉の誕生 キリスト教教理をつくった人びと』(岩波現代文庫)を最後まで。昼食、弁当。本日は最終出勤日。特段の強い信念があるわけではないが、年末に多くの人が口にする「よいお年を」という科白を、みずから言うことはない。それは「心にもないことを言わない」という愚直な心理のあらわれである。夏目漱石の小説『三四郎』における、三四郎と広田先生の会話が去来する。
「君、人から親切にされて愉快ですか」
「ええ、まあ愉快です」
「きっと? ぼくはそうでない、たいへん親切にされて不愉快な事がある」
「どんな場合ですか」
「形式だけは親切にかなっている。しかし親切自身が目的でない場合」
「そんな場合があるでしょうか」
「君、元日におめでとうと言われて、じっさいおめでたい気がしますか」
「そりゃ……」
夕食、鶏肉とアボカドと小松菜の塩胡椒炒め、刻み海苔と山葵を添えた目鉢鮪のたたき、生姜と絹ごし豆腐、「キリン」のラガーゼロ。
Saturday, December 27
本日から年末年始休暇。冬晴れ。朝食、目玉焼き、鶏ハム、グリーンリーフと紫玉葱とブロッコリーとトマトのサラダ、キャロットラペ、パダールとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。
靴磨きとアイロンがけを済ませてから、外出。総武線の千駄ヶ谷駅で下車。「新宿御苑」を逍遥する。急に冷え込んだ天候のなか、年の瀬の公園を散歩する人は疎らで、閑散としている。その数少ない人影を目で追うと、過半数は外国人観光客が占める。
副都心線で新宿三丁目駅から渋谷駅へ移動。「渋谷ヒカリエ」を訪れ、今年最後の食事処として選んだ「d47食堂」にて午餐。「山形定食 甚五右ヱ門芋の芋煮」を注文する。
半蔵門線で渋谷駅から神保町駅へ移動。「東京堂書店 神田神保町店」を訪れ、今年最後の本屋探訪。スーザン・ソンタグ『隠喩としての病い・エイズとその隠喩』(富山太佳夫/訳、岩波文庫)、江國香織『ブーズたち鳥たちわたしたち』(角川春樹事務所)、『季刊日記 創刊号 特集:日記のたのしみ/日記とホラー』(日記屋 月日)、ハン・ガン『別れを告げない』(斎藤真理子/訳、白水社)、フランツ・ヘッセル『ベルリン散歩』(岡本和子/訳、法政大学出版局)、ペーター・ハントケ『ハントケ・コレクション 1』(服部裕、元吉瑞枝/訳、法政大学出版局)、ペーター・ハントケ『ハントケ・コレクション 2』(阿部卓也/訳、法政大学出版局)、ペーター・ハントケ『ハントケ・コレクション 3』(元吉瑞枝、阿部卓也、服部裕/訳、法政大学出版局)、イスクラ『東欧センチメンタル・トリップ』(草思社)、『日経トレンディ2月号臨時増刊 日経おとなのOFF 2026年絶対見逃せない美術展』(日経BP)を買う。郵送にしなくてよいかを尋ねられるのは毎度のことだが、すべての本にブックカバーをお願いしたので、時間短縮のため別の書店員に応援を頼んで二人体制でカバーをつける事態に。
半蔵門線と有楽町線を乗り継いで、新富町駅で下車。「森岡書店」を訪れる。「KYOTOGRAPHIE×森岡書店 12周年記念本「KYOTOGRAPHIE: 京都物語|十二支」特別展」。今年の「KYOTOGRAPHIE」で販売されていたが、重くて京都から東京に運ぶのが難儀なので、買うのを控えていた鈍器本。しかし「東京堂書店」で本をたくさん買った後に本書を追加で購入するのは、手荷物の重量を考慮しない愚かな振る舞いであるような気がしなくもない。
帰宅。夕食、豚肉と白菜のパスタ、「キリン」のラガーゼロ。クリスマスのプレゼント選択が趣旨の「BEAMS」のインスタライブを視聴したら、紹介される衣料品や服飾品がどれも高額なものばかりで、本日「東京堂書店」で支払った合計金額ではほとんど何も買えない。過去と較べて書籍の値段はだいぶ高騰したとはいえ、「趣味」としては安上がりな方である。
読書。夏目漱石『こころ』(角川文庫)を読む。そのむかし柄谷行人の漱石論を紐解いたとき、現実の問題を観念的に乗り越えようとして挫折したのが「K」であるとの論評を読んで、感銘を受けたことを思い出す。以下は、柄谷行人『漱石論集成』(平凡社ライブラリー)より。
Kはたんにエクセントリックで観念的な青年でしかないようにみえる。しかし、このように極端なタイプは、ある時期に固有のものだというべきである。たとえば、キリスト教に向かった北村透谷や、禅に向かった西田幾多郎をみればよい。彼らはそれぞれ政治的な闘いに敗れたあと、急速に整備されるブルジョア国家の体制に対して、「内面」に立てこもった。つまり、「明治維新」の可能性が閉ぎされたあとで、世俗的なもの一切に対立しようとしたのだ。しかも、彼らは世谷的=自然的なものに敗れざるをえなかった。透谷は自殺し、西田幾多郎は屈辱をしのんで帝大の選科に入ったのである。Kもまたそのようなタイプであったといえる。
”先生”がKを尊敬し、Kに追随した理由もそこにある。だが、同時に、及びがたいモデルに対する悪意もある。それは、「彼を人間らしくする第一の手段として、まづ異性の傍に彼を坐らせる方法を講じ」るという善意のなかに隠されている。それは、Kが峻拒している世俗的=自然的なものに、彼を屈服させようとする誘惑である。Kが死ぬのは、友人に裏切られたからではなく、「内面」の独立性を貫徹しえなかった無力と空虚の意識によってである。
したがって、三角関係の問題のなかに、実は「政治」の問題がひそんでいるというべきである。”先生”もKも、ともに何かを裏切ったのだ。それは、明治二十年代において着々と整備されていく近代国家以前にあった多様な可能性であるといってよい。漱石自身についても同じことがいえる。
とはいえ、今日においても『こころ』が大衆的に広く読まれ、いまなお若い読者を刺激するのは、通俗的には三角関係の話だからである。もっとも、たんに三角関係が話の主題であれば、武者小路実篤の『友情』でよいはずである。三角関係の話でありながら、三角関係の話に留まらないがゆえに、『こころ』は現在でも生き延びつづけている。
Sunday, December 28
掃除と洗濯。朝食、目玉焼き、鶏ハムとスライスチーズを挟んだホットサンド、グリーンリーフと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、ヨーグルト、珈琲。
「スターバックス」で玉露抹茶ラテを飲む。読書。夏目漱石『道草』(角川文庫)を読む。図書館で本の返却と貸出を済ませ、スーパーマーケットで食料品を調達する。自宅に戻って昼食。「新宿中村屋」のスパイシーチキンインドカリー、「六花亭」のマルセイバターサンド、サンペレグリノ。映画鑑賞。『豚が井戸に落ちた日』(ホン・サンス/監督、1996年、韓国)を見る。
「フランセ」の洋菓子と珈琲。読書。夏目漱石『道草』(角川文庫)を最後まで。梶谷彩子『「美食の国」フランスの誕生 ガストロノミーが作ったおいしい歴史』(慶應義塾大学出版会)を読む。部屋の掃除とアイロンがけ。
夕食、フライドポテト、ボイルソーセージ、サラダ(グリーンリーフ、茹で卵、トマト、紫玉葱、しらす、レモン)、「キリン」のラガーゼロ。