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Monday, June 16

平出隆『ベルリンの瞬間』(集英社)と同『カフカの泣いたホテル FOOTNOTE PHOTOS 01』(via wwalnuts)を机の上にならべる。前者を購入したのは学芸大学駅ちかくのSUNNY BOY BOOKSで、後者を買ったのは南青山のスパイラルで。読んでいるとヨーロッパ(の東側)を旅したくなってくる。

Tuesday, June 17

英文で事務的な確認メールを書いたら冠詞を間違えていることに気づいた。送信ボタンを押したあとに気づいたので、後の祭り。冠詞を間違えたといっても、aとtheの区分という繊細な話ではなく、…theまで書いたところで、ある固有名詞をtheを含めてコピペしたがために、theが連続してしまう事態に。『ザテレビジョン』であれば『ザザテレビジョン』である。レモンをふたつ持ったほうがよい雰囲気だ。

Wednesday, June 18

InterFMのラジオで、ゲストに松尾潔が出ていた。松尾潔のしゃべり声を聴くと、その口調やトーンが春風亭小朝のしゃべりのように思えてくる。

Saturday, June 21

テリ・ワイフェンバック写真展「Hidden Sites」をみるために、目黒駅からバスに乗ってブリッツギャラリーへ。ギャラリーは閑静な住宅街のなかにある瀟洒な建物で、前回来たのもテリ・ワイフェンバックの写真展だった。テリ・ワイフェンバックの作品が展示されるたび、この場所に来ている。写真展にあわせてソフトカバーのカタログも売られていたが、いずれしっかりした写真集としてまとまる予感もしたので、今回は見送る。もっとも、いざ写真集として刊行されたならば相当の出費を覚悟しなければならないだろうが。彼女の写真集はお高いので。家に帰ったら『Between Maple and Chestnut』(Nazraeli Press)を見返そう。

渋谷経由で駒場東大前に移動して、小林康夫の企画した「《終わりなきパリ》、そしてポエジー アルベルト・ジャコメッティとパリの版画展」をみる。鑑賞後、土曜日の人気の少ない東大構内を少し散歩して、河野書店に立ち寄り古本を物色。三冊ほど購入。

Sunday, June 22

『MONOCLE』(7/8月号)が世界の暮らしやすい都市ランキングを発表している。コペンハーゲンが1位なのはわかるけれど、2位がなんと東京だ。本気か。3位がメルボルン、4位がストックホルム、5位がヘルシンキ。日本の都市ではほかに京都や福岡もランクインしている。編集長のタイラー・ブリュレが日本びいきだというものあるが、それにしてもこの雑誌は日本好きすぎである。そんなにいいですかね、日本。湿気がひどいぞ日本は。夏は熱中症患者が続出だ。かたや冬は寒い。雪だって降る。いやだろう。なるほど、世界のほかの国にくらべれば、犯罪に遭遇する確率は低く、交通機関は正確で、トイレは無料で綺麗だ。それは認めよう。でも、そんなにいいかなあ、日本。

ほかの記事では、本館の立替計画を発表したホテルオークラ東京について取りあげているのだが、保全運動を呼びかけるWEBサイトまでつくっている ((savetheokura.com))。日本好きすぎだ。