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Monday, March 12

晴れ。日の出とともにリビングに差し込む陽射しが眩しい。
内閣府の世論調査によれば日本が戦争に巻き込まれる危険があるとの回答が85%にのぼったらしいが、森友学園の問題を前に、平時において行政機関の隠蔽や偽証が平然とまかりとおるのであるから、戦時においてはどれほど碌でもない事態になるかを想像するとめまいがする。この国におけるメディアの役割とは、政権の太鼓持ちなど必要とせず、権力に対して偏向的なほど批判的であるくらいのほうがバランスはよいのかもしれない。
夜、若山曜子『フライパンリゾット』(主婦と生活社)を参考にしながらリゾットをつくる。ごはんを炊かずにプライパンひとつでのリゾットづくりを推奨する本だが、それに逆らって、炊飯器で固めに炊いたごはんをフライパンで炒めて具材とともにリゾットにした。料理本を参考にしながら料理本を無視する。
大西巨人『神聖喜劇』(光文社文庫)の第1巻を読みはじめる。

Tuesday, March 13

暖かい。桜の開花が今週末との予報が出ている。ユベール・ド・ジバンシィ死去の報せ。
夜、映画を見る。『家族の灯り』(マノエル・ド・オリヴェイラ監督、2012年)。

Wednesday, March 14

暖かいを超えて、暑い。
レックス・ティラーソン国務長官が解任される。ドナルド・トランプはビジネスマンだから大統領就任後は首尾よく政権を運営するだろうとの甘い観測は、もうだれも言わなくなってしまった。トランプの暴走をかろうじて制御しているのは、アメリカ合衆国における強固な三権分立である。
大西巨人『神聖喜劇』(光文社文庫)の第2巻に取り掛かる。
会社の昼休みに書店で『OZ magazine』(スターツ出版)の横浜特集を立ち読みしていたら、去年あたらしくできたカフェとして紹介されているcafe&shop kaguyaの窓から象の鼻パークをのぞむ写真に既視感があって、この場所はCharan Paulinからの風景ではないかと思って確認したらやはりその場所で、Charan Paulinは昨年閉店していたことをいまさらながらに知る。
夜、新宿駅にて。ホワイトデーなので、新宿駅構内にあるNEWoManのチョコレート売り場周辺にスーツ姿の男性がたむろしている。やや異様な光景。こちらはチョコレートではなくケーキが欲しかったので、Peltierで苺のショートケーキを買って帰る。
スティーヴン・ホーキング死去。

Thursday, March 15

暖かい。
ニューヨーク・タイムズの電子版を読んだら、ペンシルベニア州の下院補欠選挙の結果は、民主党候補の勝利だと報じている。しかし時事通信の報道を参照すると、激戦なので大半のメディアが選挙結果の判断を保留しており、早々と民主党候補が勝利したと書いているのはニューヨーク・タイムズだけらしい。ニューヨーク・タイムズの反トランプの姿勢は報道の中立性など知ったことかという風情である。
森友学園にかんする決裁文書改竄をめぐり佐川宣寿の証人喚問は行われる予定だが、安倍昭恵の証人喚問は政府・与党が拒否している。首相夫人は関与していないというのがその理由だが、実際のところは「天真爛漫」な安倍昭恵を矢面にだすと何を言い出すのかわかったものではないので破滅的な事態になるのを回避したいからでは。
イマヌエル・カント『実践理性批判』(波多野精一・宮本和吉・篠田英雄/訳、岩波文庫)を半分ほど読む。

Friday, March 16

微雨。
近所のスーパーで野菜の価格が下がってきた。ほうれん草が一束98円。この冬は価格が高騰して298円などという値札がついていたが、ようやく落ち着いてきた模様。もっともこのような金銭感覚は、日銀にいわせれば一般消費者にデフレマインドが染みわたっている証左となるのだろう。しかしほうれん草はやはり98円でなければ。
高安健将『議院内閣制 変貌する英国モデル』(中公新書)と筒井清忠『陸軍士官学校事件 二・二六事件の原点』(中公選書)を読む。

Saturday, March 17

橋本治『九十八歳になった私』(講談社)を読了する。私小説SFのような体裁で、老人のいい加減なモノローグが延々とつづくが、そのいい加減な語り口のなかに橋本治の天稟が宿る。
晴天だが、風が冷たくて寒い。本日、東京は桜の開花を宣言しているが、近所の公園を桜を確認したらまだ蕾の状態。
伊藤公一朗『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』(光文社新書)を読む。
夜、自宅シネマ。『赤ちゃん教育』(ハワード・ホークス監督、1938年)を鑑賞。

Sunday, March 18

曇天。新宿へ。いつも行列ができているので気になっていたNEWoManの800゜DEGREES NEAPOLITAN PIZZERIAに開店と同時に入る。ピザとビールで満腹。
新宿から高田馬場経由で東西線で一駅の早稲田へ。早稲田大学の構内を抜けて、古書ソオダ水へ。三冊購入。
東西線で大手町まで向かい丸善で新刊をチェックののち、DEAN & DELUCAのカフェでクラフトビールを飲んで休憩。
自宅に戻って夕食。『CLUÉL』4月号(ザ・ブックス・パブリッシング)を読む。特集はパリジェンヌ。ちなみに『FUDGE』(三栄書房)の今月号も特集はパリジェンヌ。双方の雑誌は意図的にぶつけてきているのだろうか。