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Monday, August 22

台風直撃。朝、最寄り駅に向かうまでの道のりで既にずぶ濡れ。不要不急の外出は控えるようにとメディアが喧伝したところで、一切の強制力をもたないのであれば戯言である。台風到来に際していつもと同様の都市機能を稼働させようとすると、交通機関をはじめとして生産性のない仕事が増加するばかりで、多くの人がほとんど無駄な活動を強いられるように思えてならない。余程自宅でおとなしくしているほうがマシではないかと思うのだが、状況に関係なく放っておくと慣性の法則のような動きをする人びとばかりなので、法的に縛りつけるくらいの劇薬でないと習慣は変わらないのかもしれない。もっとも変わってしまえば習慣はあっさり変わるもので、いまとなっては遠い過去のようだが、クールビズ導入以前は真夏でもサラリーマン諸氏はネクタイをし、ジャケットを羽織っていた。

原宿駅で線路脇の木が倒れて山手線が止まったとことで、会社から帰宅指示が出る。止まってから指示してどうするという気もするが。

朝食、チーズトースト、サニーレタス、ミニトマト、ゆで卵、コーヒー。昼食、弁当。夕食、ベーコンとアンチョビのペペロンチーノ、しらすときゅうりとサニーレタスのサラダ、ライ麦粒のパン、赤ワイン。

レコードプレイヤーを買ったので、『はじめてのレコード』(レコードはじめて委員会/著、DU BOOKS)を読んでいる。

Tuesday, August 23

本日は有給休暇。朝食は、スキレットで目玉焼き、ソーセージ、玉ねぎ、グリーンリーフ。コーヒー。昼食は、新宿センタービルのCafe HAITIでドライカレー、サラダ、コーヒー。わたしは煙草を吸わないのだが、Cafe HAITIは分煙などという概念のない今時珍しい店で、喫煙者にとっては楽園のような場所だった。煙草の臭いの苦手な人には厳しい環境だと思うが、ドライカレーはとてもおいしい。

山手線で新宿から渋谷に移動。

嵌ったらお金がかかりそうで、これまでなんとなく避けてきたレコードの世界に足を踏み入れる。自宅にあるレコードはたった2枚。部屋のインテリアの片棒を担ぐだけの役割でしかなかったレコードに針を落とす日が来るとは。趣味が増えた。ただ、仮に飽きてしまっても被害が最小限に収まるように、購入したプレーヤーは1万円を切る安価なION製。アマゾンのレビューを見ると辛辣な評価もあるので少し心配だったが、たしかに備え付けのスピーカーから流れる音は安っぽくておもちゃみたいだけれど、優秀なBOSEのスピーカーと接続したら初心者にはこれで充分という印象の音がする。音質にこだわるわけでもないので。レビューで幾人かが指摘していた、ピッチが狂うこともいまのところない。

プレイヤーを買ったはいいが聴くレコードがまるでないので、渋谷のレコードショップを数軒まわる。初心者なので超有名なアルバムを買おうと各店を逍遥した結果、買おうと考えていた有名どころはあまりなくて、購入に至ったのは以下の4枚。
・Felicidade a Brasil
・Glenn Gould / Bach Recital
・Sammy Davis Jr. / Sammy – The Original Television Sound Track
・Stevie Wonder / Songs in the Key of Life

夕食、冷やし中華、塩辛、キムチ、ひじきの煮物、ビール。

Wednesday, August 24

レコードのことを考えている。エコノミスト誌の今年5月の記事にレコード人気(とその問題点)の話題があって [1]、過去記事を追って調べてみたら2011年の段階でレコード市場再燃の動きがあることをエコノミスト誌は伝えている [2]。ここでの記事は主に英米の話で、日本ではそんなに流行っているかなあレコード、と思っていたらHMVが渋谷に続いて新宿にもレコード店をオープンするという。流行っているのか。音楽業界全体の収益からすれば微々たるものだろうけれど。

朝食、トースト、バター、グリーンリーフ、ゆで卵、コーヒー。昼食、弁当。夕食、白米、茄子と長ねぎの味噌汁、大葉と豚肉の塩麹炒め、塩辛とかいわれ、人参とキャベツの白だし煮、ビール。

Thursday, August 25

デジタルになって失ってしまった音楽をちゃんと聴く態度が、レコードで甦る。レコードに針を落とす所作にはノスタルジーを超えたよさがある。今後のレコードを買うための参考資料として、渡辺亨『音楽の架け橋 快適音楽ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)を再読。CDをよく買っていた頃に、信頼できる羅針盤として活用していたのが渡辺亨の音楽評で、クラシックを除いて、わたしにとっていわゆる音楽評論家という存在はこの人ひとりでよかった。

朝食、スキレットで目玉焼きとベーコンとほうれん草、紫たまねぎ、イングリッシュマフィン、コーヒー。昼食、弁当。夕食、牛肉のステーキ、アボガド、しらすと紫たまねぎとグリーンリーフのサラダ、赤ワイン。

Friday, August 26

有給休暇。単発的に発生した夏季休暇はこれにて終了。外は暑そうなので引きこもって読書に励む。小林エリカ『マダム・キュリーと朝食を』(集英社)、伊井直行『尻尾と心臓』(講談社)、井上寿一『昭和の戦争 日記で読む戦前日本』(講談社現代新書)、『MONOCLE』9月号などを読む。

「会社員小説」という誰もその後を追随しないジャンルを、コツコツと深掘りしている伊井直行の『尻尾と心臓』を読んだ。伊井直行による会社員たちの描写は、「プロジェクトX」だとか『半沢直樹』だとか(と書きながらどちらもよく知らないけど)に見られるような大衆をカタルシスの渦に誘い込む仕掛けはまるでなくて、地味だなあと思うのだが、いつも大手の版元から小説を出しているのが謎だ。売れるようには思えないのだが。

朝食、パンケーキ、トマトとグリーンリーフとコーンのサラダ、コーヒー。昼食、キャベツとアンチョビのパスタ。夕食、そうめん、トマトときゅうりの味噌添え、枝豆、ビール。

Saturday, August 27

読書とレコード。図書館と買いもの。

朝食、スキレットでソーセージ、アボガド、コーン。サニーレタスと紫タマネギ。イングリッシュマフィン。コーヒー。昼食代わりにポテトチップス。夕食、白米、油揚げとキャベツの味噌汁、つくねハンバーグ、オクラ、刺身と海藻サラダ、ビール。

Sunday, August 28

朝食、チーズトースト、目玉焼き、コーヒー。

cafe 104.5で昼食ののち、御茶ノ水から神保町にかけてのレコードショップをまわる。レコードショップを覗くと、盤を漁っているのはそれっぽい男性ばかりで女性を見かけることはほとんどない。ディスクユニオンに水原希子がレコードを選んでいる写真(雑誌撮影用)が貼ってあったが、こういう光景は幻想というか妄想ではなかろうか。本当に流行ってるのだろうか、レコード。

夕食、レッドカレー、ピクルス、らっきょう、ビール。

  1. Discs, jockeying – A lack of capacity to press records threatens to derail the vinyl revival []
  2. Back to black – Oddly, the hunger for records is widespread []