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Monday, June 23

現在進行形の戦争が終結する前に、新たな紛争が始まりかねない状況を迎えている。アメリカがイランの核施設を攻撃。イランにどれほどの反撃能力が維持されているのか不明だが、もはや国際法も何もあったものではない地平が広がる。アメリカによる今回の攻撃に対して、ロシアが常識的な正論を発表しているのは、趣味の悪い冗談として苦笑すればよいのだろうか。

ロシア外務省は米国の攻撃を「断固として非難する」との声明を発表した。「主権国家へのミサイルなどでの攻撃は無責任な決定だ」と批判した。(6月23日付「日本経済新聞」朝刊)

梅雨前線は復活したらしいが、東京地方は本日も晴れ。朝食、半熟卵、鶏肉のグリルとマスタード、ベビーリーフと紫玉葱とトマトとブロッコリーのサラダ、キャロットラペ、玉蜀黍、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

アルフレート・ブレンデルのピアノ・リサイタルを聴く。読書。昨日購入した雑誌を読む。『& Premium』8月号(マガジンハウス)。特集は「日本の旅」。村上春樹の小説『羊をめぐる冒険』の舞台と推測されている、北海道の美深町にあるホテル「青い星通信社」が紹介されているのだが、宿泊施設を営んでいるのは『東京カレンダー』の編集長を務めていた人物とのこと。経営者本人の蔵書がならぶホテル内のライブラリーの写真が載っているのだが、松浦寿輝、古井由吉、蜂飼耳、平出隆、佐藤正午、町田康、平野啓一郎などの本が並んでいて、『東京カレンダー』という媒体の相貌とはまるで関連性が見出せないところが興味ぶかい。

昼食、弁当。午後、今年2月に入院した病院で、経過観察の検査。異常なし。発症原因は不明。再発リスクは50%。これまで言われてきた説明の繰り返しで支障なく終了。病院なのでマスクを着用して赴いたところ、発熱・咽頭痛・咳嗽・鼻汁・倦怠感がなければ、マスク着用は各自の判断とルールが変更になっていた。

図書館で本の返却と貸出の手続き。夕食、蛸とほうれん草のガーリックパスタ。読書。北村洋『淀川長治 「映画の伝道師」と日本のモダン』(名古屋大学出版会)を読む。あまり必然性があるとは思えない出典を引きながら論を補強する箇所がいくつかあり、首を傾げる。

Tuesday, June 24

曇天。台風2号が接近中。朝食、半熟卵、鶏肉のグリルとマスタード、ベビーリーフと紫玉葱とトマトとブロッコリーのサラダ、キャロットラペ、玉蜀黍、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

小澤征爾指揮、ボストン交響楽団の演奏で、メンデルスゾーン「夏の夜の夢」を聴く。昼食、弁当。夕食、豚肉と小葱と茗荷と玉子を添えた温かい素麺。

読書。面白そうな本だと思って神保町の「東京堂書店」で先日購入した、樋口尚文『砂の器 映画の魔性 監督野村芳太郎と松本清張映画』(筑摩書房)は、予想どおりとても面白い本。

イスラエルとイランが停戦合意。

Wednesday, June 25

そう簡単には梅雨は終わらないようで、朝から雨模様。朝食、半熟卵、鶏肉のグリルとマスタード、ベビーリーフと紫玉葱とトマトとブロッコリーのサラダ、キャロットラペ、玉蜀黍、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

言葉に対してけして鈍感だとは思えない書き手による文章のなかで、「敷居が高い」や「妙齢の女性」といった表現が、本来の意味とは異なる「誤用」として使われているのを目にする機会が最近多々あり、それらが校閲のチェックもすり抜けているのを前に、むしろ間違っているのはこちら側ではないかと不安になる。

ダヴィッド・オイストラフによる、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴く。昼食、弁当。夕食、豚肉とほうれん草のバジルパスタ。

読書。亀和田武『60年代ポップ少年』(中公文庫)を読む。

Thursday, June 26

朝食、半熟卵、鶏肉のグリルとマスタード、ベビーリーフと紫玉葱とトマトとブロッコリーのサラダ、キャロットラペ、玉蜀黍、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

ユジャ・ワン、アンドレアス・オッテンザマー、ゴーティエ・カプソンの演奏による、「ラフマニノフ&ブラームス作品集」を聴く。昼食、弁当。会社帰りに書店に立ち寄る。夕食、豚肉と小葱と茗荷と玉子を添えた温かい素麺。

読書。ファン・ボルム『毎日読みます』(牧野美加/訳、集英社)を読む。

Friday, June 27

朝食、半熟卵、鶏肉のグリルとマスタード、ベビーリーフと紫玉葱のサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

筑摩書房のPR誌『ちくま』7月号に目をとおす。新刊案内のページをめくると、「追悼 冨原眞弓さん」との文言が飛び込んできて吃驚する。そんな訃報は知らないぞと思って、各種メディアの訃報欄を追うも見つけられず、筑摩書房が死去を伝えている以外の確証が見あたらない。

ネルソン・フレイレのピアノ、リッカルド・シャイー指揮&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によるブラームスのピアノ協奏曲集を聴く。昼食、弁当。夕食、豚肉と小葱と茗荷と玉子を添えた温かい素麺。

ラジオを聴きながらアイロンがけ。先週末が部屋の模様替えの前半戦だとしたら、今週末は後半戦。「無印良品」で注文したステンレスユニットシェルフが届く前に、事前に荷物を片付けておく。

Saturday, June 28

堀越謙三の訃報。朝食、目玉焼き、鶏肉のグリルとマスタード、ベビーリーフと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、ミルクブレッドとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

ラジオを聴きながら、部屋の片付け。午前中に届いた「無印良品」のステンレスユニットシェルフを組み立てて、部屋の模様替えがようやく完成。本とレコードという、二大「嵩張って重いもの」が存在すると、部屋の片付けが重労働になる。

昼食、玉蜀黍を添えたチキンカレー。読書。読みさしの本を最後まで。ズーザ・オーメン・ヂ・メロ『アモローゾ ジョアン・ジルベルトの人と音楽』(国安真奈/訳、アルテスパブリッシング)、小林エリカ『おこさま人生相談室 おとなのお悩み、おこさまたちに聞いてみました』(柏書房)を読む。

夕方、近所のスーパーマーケットで買い物。よしながふみ『きのう何食べた?』24巻(講談社)を読む。夕食、白米、辛子明太子、ほうれん草と茗荷の味噌汁、鮪の刺身、大根のつま、貝の磯和え。「サッポロ黒ラベル」を飲む。

Sunday, June 29

盛夏のような陽気。朝食、目玉焼き、ソーセージとマスタード、ベビーリーフと紫玉葱とトマトのサラダ、キャロットラペ、パンドミとクリームチーズ、ヨーグルト、珈琲。

「レピドール」のレーズンサブレ、「Kurasu Kyoto」の豆で淹れた珈琲。読書。外岡秀俊が逝去したタイミングで復刻する気配はなく、古本の市場でも入手が容易ではなさそうなので図書館で借りた、『アジアへ 傍観者からの手紙 2』(みすず書房)を読む。

午後は外出。山手線で渋谷駅下車。「渋谷ヒカリエ」に赴いて「IDÉE SHOP VARIÉTÉ」にて、「渋谷スクランブルスクエア」に赴いて「THE SHOP SHIBUYA」と「garage living with plants」にて、買い物。

銀座線と千代田線と小田急線を乗り継いで、梅ヶ丘駅まで。「FUGLEN HANEGI KŌEN」で休憩。アイスコーヒーを飲む。小田急線で隣駅の豪徳寺駅まで。「七月堂」を覗いて、三冊買う。「Bistro SWING STOMP SWAY」で昼食兼夕食。「ハッカニブンノイチ」に立ち寄る。花とアナログレコードの店。花を買って帰る。外はまだ明るい。