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Monday, June 15

夜、グリーンカレー、レタスと新玉ねぎときゅうりのサラダ、ビール。ヤマモリのタイカレーのパッケージに100個に1枚タイカレープレゼントの応募ハガキが入っているとあるが、こんなに買っているのにまったく当たらないとはどういうことか。

Tuesday, June 16

小説を読んでいなければ映画も見ていない『風と共に去りぬ』を、岩波文庫で刊行されたのを機に、いまさらながら読みはじめた。ちょうど今、まるで翻訳合戦でも企画されたかのように鴻巣友季子訳の新潮文庫版『風と共に去りぬ』も刊行されているけれど、選んだのは荒このみ訳の岩波文庫。特段理由はなくて、なんとなく。訳者解説がおもしろくて、全6巻なのであと5回つづくのが楽しみ。

夜、冷やし中華、ビール。ハーマン・G・ワインバーグ『ルビッチ・タッチ』(宮本高晴/訳、国書刊行会)を読む。

Wednesday, June 17

夜、白米、わかめと豆腐の味噌汁、鶏肉のオイスターソース焼き、油揚げと小松菜のごま油炒め、海苔と鰹節の冷奴、茗荷と大根おろしとしらす、ビール。

『不健康は悪なのか 健康をモラル化する世界』(ジョナサン・M・メツル、アンナ・カークランド/編、細澤仁、大塚紳一郎、増尾徳行、宮畑麻衣/訳、みすず書房)を読む。不健康が悪なのかはともかく、この本の5400円というみすず書房の価格設定は心臓に悪い。図書館で借りたのだけれど、梅雨の季節、雨に濡れて弁償にでもなったら大変だ。

Thursday, June 18

夜、もち帰り寿司、ビール。

リチャード・ハウス『クロニクル 1 トルコの逃避行』(武藤陽生/訳、早川書房)を読む。作家本人がロベルト・ボラーニョ『2666』からの影響を語っているらしいのだが、いまのところ『2666』っぽさはあまり感じず。翻訳にハヤカワ文庫っぽさはとても感じるけれど。

Friday, June 19

iPadで『エコノミスト』誌。特集はナイジェリア。英語を読むのは大変なので、世の中の出来事について日本語で読める媒体があれば英語で読む必要などないのだが、現在のナイジェリアの事情をくわしく説明してくれる日本の一般向けの新聞・雑誌は存在しないし、存在する気配すらない。ナイジェリアについてもの凄く知りたいと思っているわけではないので、構わないと言えば構わないけれど、知らないよりは知っていたほうがよい。

夜、タコとベーコンと茄子とズッキーニのパスタ、レタスと新玉ねぎときゅうりのサラダ、赤ワイン。

樋口陽一『加藤周一と丸山眞男 日本近代の〈知〉と〈個人〉』(平凡社)を読む。ワイド版岩波文庫なみに字がでかい。

Saturday, June 20

久しぶりに池袋駅周辺を歩く。池袋を歩くといつも思い出すのは、建築家エマニュエル・ムホーが日本に在住する契機となったのは、池袋の街を「美しい」と思ったからだという話で、どこをどう見れば池袋が美しいのかさっぱりわからなくて、そのわからなさ加減がむしろ興味深く、西洋人の眼に映る日本の姿について考えをめぐらしながら池袋を闊歩する。しかいどう考えても美しくないだろう、池袋。

小林康夫『君自身の哲学へ』(大和書房)を読了。こちらがネガティブにすぎるのかもしれないし、哲学をやるのに図抜けて暗くなる必要などまるでないのだが、小林康夫の、肯定へとするすると向かっていく妙に明るい思考の軌跡がどうも苦手。

夜は、近所のカフェで。パスタ、キッシュ、ピクルス、赤ワイン。

近藤聡乃『不思議というには地味な話』(ナナロク社)を読む。ブログに書かれたものを本にしたようだが、内容がぜんぜんブログっぽくなくてよい。

Sunday, June 21

時折大雨になるという予報もあったけれど、窓の外は断続的に小雨が降っている。読書。菅沼定憲『いまなぜ寺山修司か 盗作作家? 覗きマニア?』(彩流社)とJ.M.クッツェー『マイケル・K』(くぼたのぞみ/訳、岩波文庫)を読む。

夜、冷や麦、レタスと新玉ねぎきゅうりのサラダ、ビール。

『アナと雪の女王』(クリス・バック、ジェニファー・リー/監督、2013年)を鑑賞。ハリウッド映画がこれまでつくりあげてきた豊穣なミュージカル作品に対するオマージュが散りばめられているように見えて、とても好感のもてる作品だった。しかしディズニーアニメのキャラクターの顔は怖い。