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Monday, April 27

アンドレ・バザン『映画とは何か』(野崎歓・大原宣久・谷本道昭/訳、岩波文庫)のつづきを読むつもりが、西牟田靖『本で床は抜けるのか』(本の雑誌社)を読んでいた。

夜、もやしと万能ねぎとベーコンと生卵をのせた塩ラーメン、ビール。

Tuesday, April 28

きょうも『映画とは何か』のつづきを読むつもりが、平野久美子『テレサ・テンが見た夢 華人歌星伝説』(ちくま文庫)を読んでいた。

夜、ケンタッキーフライドチキンとサニーレタスのサラダ、ビール。

Wednesday, April 29

祝日。ようやく『映画とは何か』を読了。そのほか、原田泰『ベーシック・インカム 国家は貧困問題を解決できるか』(中公新書)とロジャー・パルバース+四方田犬彦『こんにちは、ユダヤ人です』(河出書房新社)を読む。読書に徹する午前午後。晴れているのに家のなかに閉じこもっているのはもったいないような気もしたけれど、夕方、冬物をクリーニングに出すために外にでたら少し肌寒かった。

夜、豆腐と長ねぎの煮込みうどん、ビール。

『ホーリー・マウンテン』(アレハンドロ・ホドロフスキー/監督、1973年)を見る。つき合ったばかりのカップルが見るデート映画として推薦したい。

Thursday, April 30

『ぽかん』5号(ぽかん編集室)が届く。1号から4号までさまざまな場所で購入してきた『ぽかん』が、このたび自宅の郵便受けに向けて編集室から直接送られてきた理由は、『ぽかん』の付録「のんしゃらん通信」に寄稿したからだ。ぽかん編集室からの突然の依頼に驚きつつ書きあげた私の原稿での特筆すべき点は、2000字程度という依頼に対して厳密に2000字で応じたところにある。原稿自体はわりとさくっと書けたのだが、2000字ちょうどにする調整のほうに時間を費やした。この形式主義に徹底した点以外、私の原稿はほかに特筆すべき点がないのが悔やまれるところだが、それはさておき、書いたものを校正時に読み返してみたら、じぶんでもちょっと何を言っているのかよくわからないところがあって、でも力業でねじ伏せて何かを言っているような雰囲気にしているところが、文体も思考の軌跡もまるでちがうのだけれど、なんだか堀江敏幸みたいだ、と思った。

Friday, May 1

『装苑』6月号(文化出版局)、『一冊の本』5月号(朝日新聞出版)、『UP』5月号(東京大学出版会)、『図書』5月号(岩波書店)を読む。『一冊の本』に佐藤優が、

神の声は突然、心の中に聞こえてくるのです。こういう神の声をキリスト教は非常に重視します。私の場合も、鈴木宗男事件のときに聞こえてきました。

と書いていて、私にはキリスト教を理解するのは難しいと思った。

夜、トマトと黄パプリカとベーコンのパスタ、バゲット、赤ワイン。

Saturday, May 2

午前11時半、飯田橋に到着。お昼はCANAL CAFEで、と思ったらもの凄い行列。連休初日からスケジュールが狂うことを覚悟して並んでいたら、行列をつくっていた多くの人たちはデッキサイドのほうに行ってしまったので、レストランはお濠を眺められる見晴らしのいい場所に余裕で座れた。パスタのセットと赤ワインを注文。

ミヅマアートギャラリーで青山悟「名もなき刺繍家たちに捧ぐ」を見て、日仏学院に向かう道から坂を昇って、神楽坂方面に向かう。一度行ってみたかったかもめブックスを訪れたのだが、いかにも文化系の男女が集いそうなセレクトショップのような趣でやや拍子抜けする。つづいて覗いたla kaguでも選ばれた本がお行儀よく「展示」されていたけれど、最近はこういう本棚ばかりを見せられているようで、ちょっと食傷気味。読みたい本を選ぶ作業って、やっている本人がいちばん楽しいものなので、その悦楽を他人に委ねてどうするのかと。

夜、寿司、お吸いもの、ビール。Peter Ackroyd『Charlie Chaplin』(Chatto & Windus)を読了。

Sunday, May 3

午前10時半、代々木公園に到着。好天。絶好のピクニック日和というわけで、連休二日目は東京ピクニック計画を遂行する。ヨガをやっている健康的なグループのそばの芝生にラグを敷いて、持参したハムポテトサンド、ハムとアボガドとチーズのサンド、ピクルス、ほうれん草とツナのキッシュ風オムレツ、サニーレタスと人参とミニトマトのサラダ、ウィンナーとミニトマトの串焼きを並べ、さらには赤ワインをあけるという、健康的な所作に専念する一群に対抗するかのような享楽的な状況となった。食事をして読書をしてオセロをやってという芝生のうえでの出来事は、こうして書き綴ってみたならば大した話にはならないのだが、濃密で安寧な時間が流れる。もってきた本は吉田健一『乞食王子』(新潮社)。オセロの勝敗は一勝一敗。途中、地下鉄の明治神宮前駅にあるスターバックスまで飲みものを買いに行ったのだが、ふらふら歩いていると、晴天の昼下がり、新緑の季節の代々木公園の多幸感は圧倒的で、たじろいでしまう程のものがあった。

帰りの原宿駅はホームに辿り着くまで大行列を強いられる。相変わらず利用者数と駅の規模がミスマッチな駅だ。