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Tuesday, December 23

ハーブローストチキン、ミートローフのパイ包み焼き、ルッコラのサラダ、タコと野菜のマリネ、苺のショートケーキ、赤ワインで飲み食いするだけのクリスマスパーティーをとり行う。

Wednesday, December 24

いつもの花屋でエピデンドラムという蘭の一種を買う。蘭はもつから、お正月まで飾れる。

Thursday, December 25

『リトアニアへの旅の追憶』(ジョナス・メカス監督、1972年)を観る。この作品、何度観ているだろう。なんとなくメカスとクリスマスは親和性が高い気がする。しかし今年は大好きなクリスマスに想いを馳せている余裕があまりない。

Saturday, December 27

本日観たもの。恵比寿にて、「Lina Scheynius」(POST/limArt)、早川倫永「Women」(アメリカ橋ギャラリー)、港千尋「ATLAS02:超自然」(G/P gallery)。東雲にて、「YUKA TSURUNO COLLECTION(ホセ・パルラ、カンディダ・ヘーファー)」(YUKA TSURUNO GALLERY)、松川朋奈「真夜中と檸檬と、秘密を少し」(YUKA TSURUNO GALLERY)、横田大輔「VERTIGO + CORPUS」(G/P + g3/ gallery)。竹芝にて、Charlotte Dumas「ANIMA」(gallery916)。表参道にて、「Boutique! ファッションって何?アートと考える、その姿。」(スパイラル)。シャルロット・デュマの作品が圧倒的に素晴らしかった。今年観たなかでもベスト5に入るだろう。

Sunday, December 28

『ハンナ・アーレント』(マルガレーテ・フォン・トロッタ監督、2012年)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(ウェス・アンダーソン監督2014年)を鑑賞。『ハンナ・アーレント』は映画としては特筆すべきことはないように思うが、主演女優のバルバラ・スコヴァはとてもよかった。ファスビンダーの『ローラ』でも強い印象を残していたので(同じくファスビンダーの『ベルリン・アレクサンダー広場』にも出ているが、未見。残念、誠に残念)、彼女の演技を見られるのを楽しみにしていた。

Tuesday, December 30

連日、年末の買い物に精を出し、疲れる。

『キューティー&ボクサー』(ザカリー・ハインザーリング監督、2013年)を観る。大変面白かった。“キューティー”、つまり奥様の乃り子さんは、篠原有司男同様にエキセントリックな感覚の持ち主だと思っていたが、観ているうちにそうではなく、冷静かつクレバー、極めてまっとうな考え方の持ち主であることがわかった。この映画の主人公は有司男ではなく乃り子さんだ。そして乃り子さん同様、ハインザーリング監督も、とてもクレバーな監督であり、素晴らしいセンスの持ち主。美しく印象に残るシーンが数え切れないくらいあった。この監督が切り取る真実をもっと観てみたいものだ。

夜は、録音しわすれて大ショックを受けたレキシのオールナイトニッポンGOLDがYouTubeにあがっていたので、嬉々として聴き、えんえん笑い続けた。レキシ、頼むからラジオのレギュラー番組持ってよ。

Wednesday, December 31

できる範囲で掃除や片づけ、雑用をして、ひたすらおせちをつくり、夕方、すべてつくり終え、お重に詰める。毎年、今年も一年無事に終えて、おせちをお重に詰めるという行為ができることに心から感謝するひとときだ。本当に余裕のない一年だったけれど、とにかく身体を壊さなくてよかった。あちこち気がかりなところはあるけれど、よく持ちこたえたな、と思う。

きょうも映画を1本くらい観たかったが、時間切れ。今年はもう年越しの瞬間に起きていなくてもいいや、早々に寝てしまおう、と考えていた。就寝前に写真集を3冊、テリ・ワイフェンバック『Between Maple and Chestnut』、ダレン・アーモンド『The Civil Dawns』、津田直『SAMELAND』を眺めてからベッドに入った。夜中、雨は降らないものの、もの凄い暴風が吹き、じきにやんだ。