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Monday, November 10

杉本秀太郎『半日半夜』(講談社文芸文庫)を読了。とても面白かった。京都に生まれ、長い年月をパリで過ごした著者ならではの、京都とパリの風景がかわるがわるあらわれる、芳醇な随筆集だった。ほかの本もたくさん読んでみたい。

夜ごはんは、ごはんに烏賊の塩辛、かぶとかぶの葉の味噌汁、秋刀魚の塩焼き、キムチ、タコの和風ドレッシングがけ、ビールで、さかなさかなさかな〜定食。

寝る前に、左手薬指の先をドアに挟んでしまい、内出血。じんじん痺れて痛いよう。ネットで調べたら冷やしてから温めるとよいとあったので保冷剤で冷やす。ドアに指を挟むなんて初めてかもしれない、ショックだ。

『こんなに凄かった!伝説の「あの日」の天気』(金子大輔、自由国民社)を半分ほど読み、就寝。わりと気象好きなので。

Thursday, November 13

久しぶりに晴れている。洗濯物を干しにベランダに出たら、さ、寒い! 残りの洗濯物を干しに屋上に出たら、さ、さ、さ、寒い!! いよいよ寒くなってきた。冬がくる。朝食をとりながら、録音しておいた佐藤竹善のラジオ「Pars Orpheus」を聴く。佐藤竹善がカバーしたマライアのクリスマスソング、初めて聴いたが、とてもよい。竹善さんはこの曲は日本だけのヒットかと思いきや各国でたくさんカバーされている、男性が主体の歌詞にアレンジすることもできるし、メロディもとてもいいし、ということを言っていて、あーやっぱりメロディいいよねこの曲、と思った。わりと何度聴いても聴けるというか、メロディを追っていくとよくできてるなあと感じる。そういえば先週もこの番組で佐藤竹善がカバーしたファレルの「HAPPY」が流れて、それもまたよかった。

Saturday, November 15

朝一番で美容院。その後、上野に移動し、焼肉定食を食べてから、東京藝術大学大学美術館で「河北秀也 東京藝術大学退任記念 地下鉄10年を走りぬけて iichikoデザイン30年展」を観る。単なるいいちこのポスター紹介にとどまらない、素晴らしい展示だった。入るとすぐ、地下鉄車輌を模した空間にいいちこのポスター、雑誌広告がずらりと並び、電車好きとしてもみるみる心が浮き立つ。会場内に掲げられた河北さんのテキストも学ぶところが多く、前に畠山直哉さんが話していたことを少し思い出した。とにかく決して思考を停滞させないことだ。わたしはいいちこを飲んだことはないが、いいちこの宣伝のポスターは大好きだったので、一堂に眺めることができ、しかも有料だと思っていた展覧会図録が無料配布されているということに感激、大満足の展示だった。国立西洋美術館で「フェルディナント・ホドラー展」も観て帰る。

図書館で本の貸し借りを済ませた後、いつもの花屋さんでクリスマスリースをオーダーした。昨年と同じ生木のリースで、受け取りは11月最終週にした。その他、クリスマスオーナメントと、深紅のバラ6本を買う。夕食は近所のカフェにて。就寝前、沢村貞子『わたしの献立日記』(中公文庫)を読み、料理意欲を高める。