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Thursday, April 11

早朝、花ひらいていくハナミズキとモッコウバラを部屋の窓から眺めて愛でる季節が今年もやってきた。このところ毎朝、国立天文台天文情報センターのサイトをチェックして日の出時刻を調べている。『雪と珊瑚と』(梨木香歩、角川書店)を読む。

Saturday, April 13

スパイラルで「澁谷征司 RIVER RIVER」を鑑賞。この展示は今朝Twitterのタイムラインで知ったもので、あやうくスルーしてしまうところだった。Twitter様様だ。澁谷征司の写真はとても好きで、写真集『BIRTH』(赤々舍)は持っていて、ついつい手にとってしまう一冊。彼の写真は夜明け前、日がのぼる直前の、ほんの一瞬の時刻がとても似合う気がする。なぜだろうか。静謐、というだけではない。凛とした強さ、というだけでもない。同じ赤々舍から出ている写真集『DANCE』は持ってなくて、でももちろん欲しくて、きょうも会場にも置かれていたけれど財政上の理由により本日のところは購入を見送る。お昼はCAFE Z.でアボカドハンバーグパプリカソースがけを。いつ来ても美味しいものがお腹いっぱい食べられる大好きなカフェ。隣はCOW BOOKSという嬉しい特典も付いている。

イメージフォーラム(3階)で、ジョナス・メカスを2本。『リトアニアへの旅の追憶』(1972年、アメリカ)、『ロスト・ロスト・ロスト』(1975年、アメリカ)。わたしは数年前にも同じ場所で同じフィルムを観て、それはわたしの体験であり記憶であり記録であり履歴である。それを保管するということは。その先にあるものは何なのか。今月末には『ウォールデン』も上映予定で、これは未見なのでとても楽しみだ。

夜はスーパーで買ったお寿司とビール。『新編 不穏の書、断章』(フェルナンド・ペソア/著、平凡社ライブラリー)を読む。

Sunday, April 14

DIC川村記念美術館で「BLACKS ルイーズ・ニーヴェルスン | アド・ラインハート | 杉本博司」展。川村美術館に来るたびに思うが、企画展示を見終えて展示室を抜けたところの細長い廊下がこの美術館の隠れた目玉作品ではないだろうか。シネスコサイズどころではない横長のスクリーンに映る樹々の緑の眩しさに、ソファに座ってしばし見惚れる。

夜はごはん、卵とほうれん草のスープ、ソーセージ、鮭とケッパーのポテトサラダ、ほうれん草ともやしの炒め物、ザワークラウト、ビール。