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Saturday, April 14

木曜日に、本年の川端康成文学賞に江國香織がえらばれたことを知り、川端康成も江國香織も思い入れのある作家で、川端康成文学賞も思い出深い文学賞であるため、おっ、と思った。

Googleのトップページでロベール・ドアノーと小沢健二の誕生日がおなじだということを知る。

『クスクスの謎—人と人をつなげる粒パスタの魅力』(にむらじゅんこ/著、平凡社新書)を読みながら電車に揺られ、一日、実家で片づけ。クローゼットの奥からポスター2つ出てきた。昔、VHSを買ったときについてきたのであろう『気狂いピエロ』と『ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ』のポスターが。当時はVHSと同じくらい、いやそれ以上にポスターが目当てだったのだろうと思われるが、すっかりわすれられ、部屋のすみに押込められて、現実はこんなものだ。めでたく日の目をみたポスターを自宅に持ち帰る。それにしてもこれを部屋に貼ったらさぞや、っぽい。っぽいだろう。絶対、っぽいはずだ。

夜、帰宅して早速ポスターを貼ったら、当然、ものすごく、っぽくなった。そりゃ人から「映画観てるって、どうせヌーヴェルヴァーグ作品ばっかり観てるんでしょう」と言われてしまうわけだ(そんなことないですよ)。ところで『気狂いピエロ』はひと頃『ピエロ・ル・フ』と呼ばれていた時期があり、事情はわかるが気分が出ないなあ、と思っていたのだけれど『ゴダール・ソシアリズム』公開時に催された「ゴダール映画祭2010」などでは『気狂いピエロ』だったようだし、最近はそれほど規制されていないのだろうか。

Sunday, April 15

新しく購入したソファが届いた。子どもの頃、居間に置かれたソファでぐにゃぐにゃした姿勢で本を読むことが多かったため、ソファの上という場所は本を読む行為とつよく結びついている。それもあって、わたしはソファというアイテムが好きだ。

ソファ購入祝いにピザをとり、ケーキを食べ、コロナビールを飲んだら飲み過ぎ食べ過ぎで苦境に。夜、『有頂天時代』(ジョージ・スティーヴンス/監督、1936年、アメリカ)を観た。