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Monday, February 4

30代前半の男性会社員が読むべき出版物はなんだろう。参考までに、30代前半の男性会社員であるところの私が最近読んだ本と雑誌を挙げておけば、『雑貨の友』(岡尾美代子/著、筑摩書房)、『装苑』3月号(文化出版局)、『花椿』1月号(資生堂)だ。

Tuesday, February 5

『秋のソナタ』(イングマール・ベルイマン監督、1978年、スウェーデン)を鑑賞。ホラー。

Friday, February 8

『みすず』の読書アンケート号が届く。入試問題でなにより重要なのは、まず問題文に忠実に従うことだ。50字以内で要約しなさいという問題であれば、50字を超えて書いてはならない。どれほど内容が素晴らしかろうとも、問題文に即していない回答は機械的にバツにできる。ルールに反している場合、採点者は何が書いてあるかなんて考えなくてよい。字数オーバーは問答無用でバツ。採点が楽だ。『みすず』の読書アンケートに回答している面々はかなりの高学歴を有していると思うのだが、みすず書房からの依頼「2012年中にお読みになった書物のうち、とくに興味を感じられたものを、5点以内で挙げていただけますよう、おねがいいたしました。」に対して、平気な顔で5点以上挙げている者が相当数いるのは一体何事か。問題文を読んだのか。しかし数の問題はまだいい。いちばんすごかったのは坪内祐三で、まだ読んでいない本を挙げている。自由すぎる。

Saturday, February 9

『ソビエト感情旅行』(安岡章太郎/著、新潮文庫)を移動のおともに、新しい洋服を求めて渋谷と代官山を梯子する。たくさんの福沢諭吉さんとお別れをした。途中、ヒルサイドフォーラムで「続・キギ展 集合と拡散」を見たり、蔦屋書店をのぞいたり。

Sunday, February 10

教えてもらった東京のレストランガイド、www.eatpia.com。まずは近所のランチタイムから攻める。