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Monday, May 28

なんとなくいままで読まずに通りすぎてきた植草甚一。しかし『植草甚一の勉強』(大谷能生/著、本の雑誌社)を読んでみたいとなれば多少なりとも植草甚一の本を事前に読んでおく必要があるだろうというわけで『いい映画を見に行こう』(植草甚一/著、晶文社)を読んでいる。夜、寿司、万能葱の味噌汁、冷や奴、ビール。

Tuesday, May 29

通勤の読書は『イギリスだより カレル・チャペック旅行記コレクション』(カレル・チャペック/著、飯島周/訳、ちくま文庫)。夜、塩ラーメン、ビール。

Wednesday, May 30

『素晴らしきテクの世界』(宮沢章夫/著、筑摩書房)を読む。夜、ビーフハヤシライス、胡瓜とパプリカのピクルス、ビール。

Thursday, May 31

『装苑』七月号(文化出版局)を読んでいた。白米、小松菜の味噌汁、鰺のひらき、大根おろし、ごぼうのマヨネーズ和え、胡瓜とパプリカのピクルス、ビール。

Friday, June 1

『反原発の思想史 冷戦からフクシマへ』(スガ秀実/著、筑摩書房)を読んでいたら、反原発の思想とニューエイジ的なものの親和性が言及されている。著者はふれていないけれど、「生活系」雑誌でそういう傾向、ニューエイジ的なものへの接近が散見されたように思う。震災後の『クウネル』とか。個人的には野蛮な近代主義者なのでニューエイジ的なメンタリティには付き合いきれないのだが。

ところで「スガ秀実」というカタカナの表記を見るにつけ、角田光代のエッセイ「スガちんと私」を思い出す。

Saturday, June 2

鑑賞せずには気の済まない展覧会が目白押しで困る。東京都現代美術館とならんで都内僻地美術館として名高い世田谷美術館で「駒井哲郎 1920-1976 福原コレクション」を観る。駒井哲郎が装幀したモーリス・ブランショの『文学空間』を眺められてうれしい。公共交通機関を使っての南北の移動が困難きわまりないことで知られる世田谷において、世田谷美術館から世田谷文学館への移動を熟考した結果、タクシーを使う。「地上最大の手塚治虫展」へ。展示で引用されていた手塚治虫の遺した文章がどれもおもしろくて、手塚治虫の「描いたもの」にはこれまで親しんできたけれど「書いたもの」はよく知らずにいたので読む愉しみがふえる。目黒駅からバスにゆられて向かった先は「テリー・ワイフェンバック/Between Maple and Chestnut」(ブリッツギャラリー)。閑静な住宅地のなかにある瀟洒な建物の扉を開けてふと角にある棚をみると、そこに「ニャイズ」が。「オシャレへの激しい憎悪だニャ」とはじまったはずの「ニャイズ」は垢抜けた場所にばかり置かれてる。清水の舞台から飛び降りた気分で限定千部の高価な写真集を買う。

Sunday, June 3

「セザンヌ パリとプロヴァンス」(国立新美術館)→Rue Favart→「川内倫子/照度 あめつち 影を見る」(東京都写真美術館)→「川内倫子/Light and Shadow」(TRAUMARIS)→「鈴木康広/本の消息」(ナディッフアパート)→「長浜徹/皆それぞれの階層で漂っている pt.2」(G/P gallery)→「坂上チユキ/鳥の写本 附 私の愛する人達へ」(MEM)。移動中の読書は『ドゥルーズ 群れと結晶』(宇野邦一/著、河出書房新社)。