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Friday, December 23

諸般の事情により、記述は今週読んだものだけを。オルガ・メドヴェ=ドコヴァ『ロシア正教のイコン』(黒川知文監修、遠藤ゆかり訳、創元社)、松浦寿輝『不可能』(講談社)、山田桂子『東京ガールズコレクションの経済学』(中公新書ラクレ)、チェザーレ・ベッカリーア『犯罪と刑罰』(小谷眞男訳、東京大学出版会)、『直島 瀬戸内アートの楽園』(新潮社)、『東京人12月号 東洋文庫の世界』(都市出版)、カルロス・バルマセーダ『ブエノスアイレス食堂』(柳原孝敦訳、白水社)、『ぽかん 01』(編集・発行/真治彩)、『ファッションは語りはじめた』(西谷真理子編、フィルムアート社)、『東京カフェブック 2012』(成美堂出版)。趣味は読書。

Saturday, December 24

鈴木雅明が率いるバッハ・コレギウム・ジャパンによるヘンデルの「メサイア」を聴く。サントリーホールにて。第3部の器楽伴奏付レチタティーヴォでトランペットの音程がいまいち安定していない気がして、思い起こせば二年前の同じ十二月二十四日にもサントリーホールでメサイアを聴いていたのだがおなじようにトランペットのことを考えていたはずで、ということは単純にこの曲におけるトランペット演奏がひどく難しいのではないかという結論に着地するわけであるが、なんてことを演奏途中の休憩時間に赤ワインを飲んでいい感じに眠くなっている人間に述べる資格があるかは知らないけれども。ライトアップの演出が施された東京ミッドタウンを訪れてみると、集団で愉しげに歌っているイベントが開催中であった。『天使にラブソングを』を髣髴とさせる。帰宅途中で閉店一時間前の百貨店に駆け込み、甘味を食わせろとばかりにシーキューブでケーキを買い、鶏肉や野菜を食わせろとばかりに食料品売り場でローストチキンとサラダを買う。お酒の購入をわすれたが赤ワインが備蓄されてあるのを思い出す。万全のセーフティーネットである。

Sunday, December 25

東京オペラシティアートギャラリーで「感じる服 考える服:東京ファッションの現在形」「寺田コレクションの若手作家たち」「Project N 47 上西エリカ」を鑑賞。「感じる服 考える服:東京ファッションの現在形」は事前に高木陽子+成実弘至+西谷真理子+堀元彰編『感じる服 考える服:東京ファッションの現在形』(以文社)と西谷真理子編『ファッションは語りはじめた』(フィルムアート社)を読んでから鑑賞するというなんてよき入場者なのかと自画自賛したい気分であるが、それはそうと中村竜治による展示構成は凝っているけれど、その日寝違えて首を痛めている人には苦行かもしれない(私だ)。