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Monday, April 23

今週末の京都旅行にそなえて京都本を読む。井上章一『京都ぎらい』(朝日新書)。洛外出身者による、洛中の人びとがいかに感じ悪いかを延々つづった本だが、しかしこの本を読んでも洛中とは結局のところ一体なんなのかは、わからないまま。

郵便受けに『MONOCLE』5月号が届く。

夜ごはん、トマトとシラスのパスタ、アボガド、赤ワイン。

Tuesday, April 24

夕方に小雨。大西巨人『神聖喜劇』第5巻(光文社文庫)を読み終える。

夜ごはん、三色ごはん、さやえんどうの卵とじ、麦酒。

Wednesday, April 25

井口治夫『誤解された大統領 フーヴァーと総合安全保障構想』(名古屋大学出版会)を読む。

4月8日の日記で、荒木経惟の撮影でモデルをつとめた女性がハラスメントの被害をうけたと告発している件について、「たとえば飯沢耕太郎や笠原美智子などは何かしらの応答責任が生じるだろう」と書いたが、REALKYOTOに飯沢耕太郎が本件について寄稿していると教えてもらう [1]。しかし応答はしているものの責任は果たしていないというか、遠まわしの自己弁護のような文章である。

夜ごはん、リゾット、赤ワイン。

Thursday, April 26

京都の旅、箇条書き其の一。
・東京駅の駅弁屋で大船軒のサンドウィッチと珈琲を買って、東海道新幹線に乗りこみ京都へ。
・烏丸御池駅ちかくのすし善で早めの昼食。穴子ちらし。
・「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」に参戦。手はじめに「クロード・ディティヴォン/パリ五月革命 夢みる現実」(NTT西日本 三条コラボレーションプラザ)を見る。
・地下鉄東西線で烏丸御池から東山に移動。歩いて平安神宮周辺まで。細見美術館で「ジャック=アンリ・ラルティーグ/永遠の少年、ラルティーグ 写真は魔法だ!」。
・タクシーで京都新聞ビル印刷工場跡に移動。「ローレン・グリーンフィールド/GENERATION WEALTH」を見る。
・ギャラリー素形で「須田一政/日常の断片」。
・大極殿本舗六角店の栖園で休憩。琥珀流しを食べる。
・京都文化博物館の別館で「ジャン=ポール・グード/So Far So Goude」。会場内をダンサーが歌いながらぐるぐる移動している。ダンサー大変だ。1時間以上もあるジャン=ポール・グードの生涯をたどる映像作品を30分ほど見て退出。
・タクシーで大和橋近辺まで移動。「リウ・ボーリン/Liu Bolin × Ruinart」(y gion)と「宮崎いず美/UP to ME」(ASPHODEL)を見てから建仁寺まで歩いて、「中川幸夫/俎上の華」(両足院)を見る。
・フォーエバー現代美術館で「草間彌生・花の間展」。昨今の草間彌生バブルを考える。芸舞妓による京舞をやっていたのであわせて見学。見物客の半分以上は外国人。日本の小学校低学年とおぼしき男の子が、微動だにせず、最前列で食いいるように舞妓の踊りを凝視していた。将来が心配である。
・夜、イカリヤ食堂で夕食。サラダ、エビのアヒージョ、パスタ、鴨コンフィ、赤ワイン。地下鉄でホテルに戻る。

Friday, April 27

京都の旅、箇条書き其の二。
・奈良線で京都から稲荷へ。インスタ蠅のたかることでお馴染みの伏見稲荷大社の千本鳥居を見にいく。階段を延々登って、四ツ辻の手前あたりで力尽きる。朝から疲労困憊。
・京阪本線の七条で降りて、Walden Woods Kyotoに向かう。最近できた、いまどきのコーヒー専門店。われわれ以外のお客が全員西洋人で、彼ら彼女らはどこでこの店の情報を仕入れているのだろう。
・タクシーで八坂神社に移動。修学旅行生であふれかえっている。修学旅行生ってやたらと集団で地面に座らされている。
・昼食はいづ重にて。鯖寿司といなり寿司を食べる。座席横にある貼り紙には、鯖寿司に巻いてある昆布ははずして食べるようにとの忠告が7ヶ国語で書いてある。
・歩いて藤井大丸近辺へ。藤井大丸ブラックストレージで「ステファン・シェイムス/Power to the People」を見る。
・タクシーで堀川御池の交差点に移動。このたびの京都旅行では複数回タクシーに乗ったが、このときの運転手だけが唯一話しかけてきた。ラーメンの話。もっともこの運転手さんは別段ラーメンは好きじゃないらしい。
・堀川御池ギャラリーで「森田具海/Sanrizuka –Then and Now-」と「小野規/COASTAL MOTIFS」。
・二条城前から東西線と烏丸線を乗り継いで北山で下車。輸入雑貨と本の店NORR KYOTOへ。本棚に収められた本が、うちの蔵書と似ている。
・タクシーで移動。立命館大学国際平和ミュージアムで「ヤズディの祈り 林典子写真展」を見る。
・近隣の金閣寺や竜安寺は無視して等持院へ。しかし寺の半分は工事中で、いま鑑賞できるのはほぼ庭だけ。
・電車で移動。北野線と嵐山本線を乗り継いで丹波口まで。井上章一が嵯峨や太秦は洛中から見ると田舎だといっているが、それは東京からきた人間からみても一目瞭然である。田舎というか郊外だ。京都は中心部を離れた瞬間すぐ、その風景は郊外になる。
・丹波口にあるKYOTOGRAPHIEの展示場所はとてもわかりにくいので、絶対に迷わないようにとの配慮からか、道順を示す貼り紙がこれでもかと貼ってある。三三九で「ギデオン・メンデル/Drowning World」と「アルベルト・ガルシア・アリックス/IRREDUCTIBLES」。作品もおもしろいが、旧貯氷庫と旧氷工場という展示会場がすごい。
・展示を見終えた途端に、雷雨。天気予報大外れ。
・丹波口からいちど京都駅に向かって、伊勢丹をしばし逍遥。
・タクシーで京都駅から四条堀川の交差点へ。BUNGALOWで夕食。クラフトビールの店。朝につづけて夜もまた、われわれ以外のお客が全員西洋人。日本にいるのに異邦人感あふれる。タクシーでホテルに戻る。

Saturday, April 28

京都の旅、箇条書き其の三。
・イノダコーヒ本店で朝食。ウインナーセットを注文する。
・東海道・山陽本線で山崎へ。大山崎山荘美術館で「ウィリアム・モリス デザインの軌跡」を見る。大山崎山荘の歴史について記された解説文を読んでいたら、実業家の加賀正太郎が別荘として建てた本建築は、建築中に夏目漱石を招いて山荘の名付け親になってほしいと依頼したとのこと。しかし加賀正太郎は、漱石の考えた複数の案をすべて却下し、大山崎山荘にしたという。依頼しておいてすべて無視。
・阪急京都線で大山崎から烏丸まで。誉田屋源兵衛で「深瀬昌久/遊戯」と「ロミュアル・ハズメ/On the Road to Porto-Novo ポルト・ノボへの路上で」を見て、嶋臺ギャラリーで「フランク・ホーヴァット/Un moment d’une femme」を見る。これで関連プログラムを含めKYOTOGRAPHIEの展示はすべて見終える。蜷川実花の展示を除いて。
・晦庵河道屋で昼食。鴨なんばとビール。
・WORKSHOP recordsと100000t アローントコに立ち寄る。レコード屋めぐり。
・京阪本線で出町柳まで行って、鴨川デルタで川を眺める。
・電車で祇園四条まで南下し、東華菜館で早めの夕食。テラス席で鴨川を見下ろしながら、焼き餃子、酢豚、ビール。
・タクシーでホテルに戻り荷物をピックアップして、ふたたびタクシーで京都駅へ。新幹線で帰る。

Sunday, April 29

旅の整理と休息。洗濯と買いものと図書館。

  1. アラーキーは殺されるべきか? []