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Sunday, October 16

今週観たもの。損保ジャパン日本興亜美術館で「没後110年 カリエール展」。赤ん坊の白い肌も赤い唇も、空も木も山も雲も光もすべてセピア色で、カリエールには世界がそう見えたのだなあ、と思う。ひとりでいる女性が本を読んだり、お茶を淹れたり、物想いに耽ったりしている絵がとても好きだな、と思った。代官山の蔦屋書店で「スザンナ・マユリ初写真集『Sense of Water』刊行記念展」。「水」と「北」がテーマとのことで、わたしが偏愛するモチーフにドンピシャだ。これ以上作り込んだら過剰、というギリギリの線で踏みとどまっているが、そのギリギリのところでこのシリーズを続けてほしいと思う。ほかに、ギャラリー・スピーク・フォーで「柴田文子 ポルトガルと教授」、アートフロントギャラリーで「スーメイ・ツエ Moony Tunes」を鑑賞。あとは代官山の旧朝倉家住宅を見学したり、中目黒のwaltzでレコードを2枚買ったり。

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』(講談社現代文庫)、『美術手帖』2016年9月号(美術出版社)、『Hanako』2016年10月号(マガジンハウス)など読む。