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Saturday, October 8

ぎっくり腰は早々に病院に行き、電気治療を開始したおかげでほぼ完治した。

雨降る中、鎌倉へ。しかし秋本でお昼(「鎌倉づくし」というランチセット。生しらす丼、鎌倉野菜の天ぷら、温泉卵、チーズ豆腐、デザート)を食べ、外に出た途端、空がみるみる明るくなり、眩しい太陽が顔を出し、なんと、輝くばかりの晴天になった。わたしが歩けば雨もやむ。

朝の肌寒さが嘘のようで、一転して暑い。汗をかきかき神奈川県立近代美術館鎌倉別館まで歩き、「松本竣介 創造の原点」を観る。これだけ晴れるなら海に行きたかったけれど、きょうはもう時間切れだ、と少々悔しい思いで小町通りを闊歩し、かまくらブックフェスタへ。今年もかまくらブックフェスタに合わせて出される『ぽかん』別冊に書かせてもらった。今年のタイトルは『ぽかん別冊 と、おもった日記』。どこの誰だか知らない人たち5人の夏の間の日記、というコンセプトが素晴らしい。

『みすず』2016年10月号(みすず書房)から三浦哲哉の料理の言葉をめぐる連載が始まってこれから楽しみ。10月号では、池内紀の、ジャン・アメリーについての文章にもぐっときた。ほかに、伊井直行『尻尾と心臓』(講談社)を読了。

Sunday, October 9

板橋区立美術館で「サザエさん生誕70年記念 よりぬき長谷川町子展」を観る。長谷川町子の生い立ちや漫画家生活を描いた漫画エッセイ『サザエさんうちあけ話』はわたしの子ども時代の愛読書で、もう繰り返し読みすぎてボロボロになっているが、このたび同書が復刻されたとのことなので、ピカピカの『サザエさんうちあけ話』を物販コーナーで購入。これでわたしは版元が姉妹社のものと朝日新聞出版のものとを手に入れたことになる。