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Monday, December 26

録音しておいたJ-WAVEの番組「沢木耕太郎~MIDNIGHT EXPRESS 天涯へ」を聴く。沢木耕太郎のトークは、文筆業におけるスマートな文体とは対蹠的な要領を得ない話しぶりで驚くのだが、聴いているうちにだんだんクセになってくるので、今年もまた聴いている。そして毎年、最後の数分は、しんみりといい話をして終わる。

Tuesday, December 27

TBSラジオ「オーディナリーミュージック」で曽我部恵一が選曲しているのを聴いて初めて知った、かもめ児童合唱団の「インターネットブルース」。わたしのInstagramにおけるテーマソングにしたいような歌詞が唄われている。

24時間インターネット
寝てる間もチェックする
一日三食アップして 誰がよろこぶ他人(ひと)の飯
インターネットブルース

Wednesday, December 28

本日で今年の賃金労働は終了。

Thursday, December 29

外苑前にて。行列必至のハンバーガー店「SHAKE SHACK」で昼食。店内の座席は埋まっていたので、テラス席でハンバーガーとポテトとビール。食べ終わってから、歩いて表参道から渋谷まで。途中、原節子の自筆エッセイが載っている『新潮』1月号を買おうと思って青山ブックセンターに寄るも、売ってなかった。東急百貨店本店、東急ハンズ、西武百貨店をまわって年始の買いもの。17423歩。今年の街歩きも本日で終了。

Friday, December 30

エコノミスト誌のスマホ向けアプリ「Espresso」における記事で、今年のニュースで頻出した新語・流行語を紹介しているのだが、「Brexit」「post-truth」「fake news」「Alt-Right」など当然のごとく世相を反映した語彙が並んでいる。かたや日本における今年の流行語大賞は「神ってる」。平和だ。

年末年始の食材の調達のため、近所のスーパーへ。激混み。たくさんの食料や日用品を買って帰る。来年こそは節約に努めたい所存。

Saturday, December 31

大晦日。一年間継続した週末だけ日本の新聞を読む習慣は、来年もつづきそう。五大紙のうち、かろうじて読む価値のありそうな新聞は日本経済新聞くらいしかないのでやむなく日経を読んでいるのだけれど、一面から最終面までをとおして正確に読もうとすると最低でも90分はかかる。日経の購読を誘導するウェブサイトには「1日10分。短時間で読める日経」などとあるのだが [1]、これは新聞記者たちの仕事を否定しているような惹句だと思う。10分で読めるなんて馬鹿げた話で、拾い読みの方法などという邪道なことは推奨せずに、時間をかけて読んでほしい、費やした時間に見合う質をもつ記事をじぶんたちは書いていると自負するほうが余程真っ当であると思うのだが、そう主張する気概はないのだろうか。「最初の3行程度でニュースのポイントがわかるよう文章を編集」という宣伝文句も自己否定の最たるもので、最初の3行程度で内容がわかるのであれば、冒頭の数行は無料で読み放題の電子版を購読する意味はないのでは。

アニメーション映画『君の名は。』がヒットしているらしいとの話から、監督である新海誠の妻が三坂知絵子だと教えられて驚く。いまさらの話かもしれないが、驚く。三坂知絵子が結婚して子供もいることはずいぶん前に知っていたが、著名な人物と結婚していたとは知らなかった。もっとも大抵の人にとっては三坂知絵子って誰? という話かと思うが。

来年は本を読もう。買った本は読むという当たり前の所作に注力したい。読書メモをひっくり返して今年読んだ本の冊数を雑誌を除いてカウントしてみたら、212冊だった。

  1. http://www.nikkei.com/r123/#content1 []