280

Sunday, July 31

わが街、駒込。唐突ですが、数えてみれば合計で13年くらい住んだ東京・駒込の飲食店ベスト3を挙げたいと思います。なお気に入った店に何度も通うので網羅性はまったくありません。

3位 松本
駒込駅東口から徒歩1分くらいの場所にある焼鳥屋。大根サラダを注文するとすごい量のサラダが出てくる。お通しが豪勢で、もちろん焼き鳥もおいしい。

2位 百塔珈琲
駒込駅北口から旧古河庭園方面に少し坂を下るとたどり着くコーヒー専門店。最近では雑誌のコーヒー特集に店主の方が頻繁に登場しているけれど、まだあまり認知されていない頃から通っていたので誇らしい。自家製のケーキもおいしい。さらに少し歩いた先の霜降銀座商店街に2号店あり。

1位 Cafe&Deli COOK
駒込駅北口から横断歩道をわたってすぐのカフェ。開店当初から通い詰めた店で、おそらく人生でいちばん訪れた飲食店だと思う。これまでの日記で「夕食は近所のカフェで」と書いたものは、すべてここ。いわゆるカフェごはんのレベルを遥かに超えた味の料理が出てくる。そして安い。夜のセットメニューは、メイン1品、副菜2品、お酒も飲めて1250円と破格。

横浜の元町ちかくや鎌倉などに一時期住んだこともあったけれど、成人後の人生でいちばん長く暮らしたのは東京の駒込だった。学生時分に駒込に住もうと思ったのは、あまり耳にする機会のない地味な駅ながら山手線と南北線の停車駅で、都内を動くのに大変便利だと忖度したから。実際、東にも西にも南にも、移動は大変便利な街だと思う。「最寄駅は駒込です」と説明するよりも「巣鴨のつぎの駅です」と言ったほうが伝わりやすいので、これは地味ながら穴場の街だと自身の選別眼に惚れ惚れしたのだが、六義園まわりの大和郷と呼ばれる地帯は、一軒一軒の家が邸宅と呼ぶにふさわしいお屋敷ばかりという、松濤ばりの超高級住宅地なのだった。住んでから知った。ぜんぜん地味じゃない。しかし、駒込駅の東口から出ればすぐに商店街だが、北口だと一見何にもなさそうな空間が広がり、六義園と旧古河庭園と東洋文庫の最寄駅だという以外にこれといった名所もない駒込。やっぱり地味かも。